玉森宮田の「BE LOVE」で号泣した件について

Kis-My-Ft2 4thアルバム「KIS-MY-WORLD」に収録、

玉森と宮田のユニット曲「BE LOVE」を聴いて号泣したお話です。

歌詞はこちらから ↓

BE LOVE - 玉森裕太・宮田俊哉(Kis-My-Ft2) - 歌詞 : 歌ネット

そもそも涙腺の弱さには定評のある私なんですが、「BE LOVE」で何故号泣したのかと言うと、この曲がこの2人のことを歌っているように感じたからです。

玉森さんが「2人のためにできた曲」「運命の曲」と言い切るこの曲。私は宮田担だし宮玉改めたんまみーや(本人たちがたんまみーや推しなのでたんまみーやで統一します)が好きだし、私が見てきたものが全てではないと思うけど、少しだけ整理をしてみようと思った次第です。

120%主観なので悪しからず。

 

◆なるべくゆっくり歩いて行こう

Jr.時代にシンメだった玉森さんと宮田くん。2人はキスマイの中でキスマイらしくない2人でした。

一昔前のキスマイ担のHOTワードだった「キスマイらしさ」。デビュー後の爽やか路線に対して言われていた言葉なんですけど、もっとギラギラしてて、ガラが悪くて、長めの布をヒラヒラさせて重心低めで俺を見ろオラーー!!って感じ。これが所謂「キスマイらしさ」だと思ってるんですけど、まあたんまみーやはそこに当てはまるかっつーとそうではない部分も多かったと思います。

そして技術面でも、藤北のように歌える訳でもなく、二千のようにダンスが武器な訳でもなかった。兄組と弟組という分け方がまだ強く残っていた頃、序列として一番低くなるのは当然たんまみーやだったのです。

それが分かりやすいのがJr.時代に少クラで披露された「Try Again」。2曲目のオリジナル曲でなんですけど、たんまみーやだけマイクなし。キスマイの両端でバックのJr.と同じ振り踊ってるだけ。

いつも2人で一番怒られて、一緒に本番だけ外されたりして、決して出来るJr.では無かったし器用なタイプでも無かったと思うんです。でも、全く駄目ってことでも無かった。舞台とか先輩のバック仕事とかで玉森さんが宮田くんにちょっかい出して遊んでる緊張感のなさとかめっちゃ見て来たけど、そういうキスマイに居てキスマイらしくない2人だったから可愛いなって思って私は好きになったし、振り返ると2人の関係性も変わらずに、不器用だけど少しずつ進んできた。きっとそんな2人だからこそ歌えるのが「なるべくゆっくり歩いて行こう 君と ずっと」なのかなって思います。

 

◆君の欠けたところまで必要だから

2人でずっと怒られていた劣等生だったからこそ絆が生まれたんだと思うし、まずたんまみーやにとっては2人が完璧ではない、つまり欠けていることが必須だった訳です。

そしてきっと、2人の良さは自然体でいること。

キャラってのは、やっぱりムリして作っても、すぐメッキがはがれるっていうか。タマを見てて思ったんですよね。(中略)クールに見えるけど、あいつにとっては、それが自然体。だから、作ってないほうがいいなって。俺も俺のまんま。 (裸の時代 宮田)

ゴリゴリに飾り立てた方が似合う人も勿論います。どっちが良い悪いじゃない。ただ、この2人にとっては長所も短所も全部ひっくるめて、そのままでいることがベストなんだと思います。完璧に思える今日は、君の欠けたところまで必要だから。

 

◆景色がどんなに速く過ぎ去ってもいい 君と見る世界はあまりにも綺麗で

 だからずっと ふたりずっと なるべくゆっくり 肩を並べて

最初の「なるべくゆっくり歩いて行こう」と重なるんですけど、オタクですらガンガンに振り回されてついていくのがやっとな毎日に身を置いている中で、過ぎ行く日々の目まぐるしさよりも、一緒に過ごす時間だとか一緒に見たもの食べたもの、変わらないままの2人を大切にしていたいのかなあって私は思いました。そして泣きました。

だってこの曲を聴けば2人の関係性が分かるって玉森さんが言ってるんだもんも本当なんだもん。

 

◆互いに完璧になれなくたって 君と並べば心は満たされるから

あのときの気持ちって、俺とタマにしかわかんないと思うんです。キズのなめ合いというか、キズ薬を塗り合ってましたけど、同じ痛みを知ってる人、わかってくれる人が、たったひとりでもいてくれるのはうれしかったですね。ひとりじゃ、乗り越えられなかったと思うから (裸の時代 宮田)

 

一緒にいる時間も多くて、怒られる時間も多かったので、やっぱこう、分かり合えるんですよね、宮田とはすごい (A-studio 玉森)

完璧じゃなかったから分かり合えてきた2人で、一緒に居たから乗り越えて来たことが多かったんじゃないかなって感じますね……今だってきっと完璧じゃない2人だけど、2人で居る時の空気や顔が好きだなってなります。シンメという扱いではもう無いし、2人の関係性が変わらないのならば立ち位置にこだわることもないと思っていたんだけど、「君と並べば」って歌われちゃうと、もし望んでいるのならと思うと、また並んでほしいなって少しだけ思ったりします。

あと個人的な話をするとさ、宮田担なので宮田くんが完璧じゃないことなんて分かり切ってるんですよ。正月太りして真ん丸になっちゃうし(根に持ってる)、舞台で台詞飛んだら役じゃなくて素に戻ってテンパってるの丸わかりだし、コンサートで髪の毛セットしてきても汗のせいで2曲目にはストレートに戻るし、暇な時期分かりやすいし、前髪自分で切って短くなりすぎたことを嬉々として報告してくるし(根に持ってる)。でもね、完璧じゃないとこ含めて好きなんですよ。もっと言うと完璧じゃないから好きなんです。舞台で毎公演良くなっていったのを知っているし、歌だってどんどん声の出し方が良くなってきてるのも知ってる。ダンスも09年を境に劇的に良くなったことを覚えてる。勿論昔の宮田くんも好きだったし今の宮田くんも好きなんだけど、未来の宮田くんのことを信じているから宮田担なんですよきっと。ずっと見ていたいなって思う。だから完璧じゃない宮田くんが好き。

 

◆いつまでも僕らずっと 優しい気持ちで歩こう

(宮田について)性格も穏やかだし、そいうえばミヤッチが怒った姿を、まだ1回も見たことないなあ。人から恨まれることって、たぶん一生ないんじゃない? (1st写真集 玉森)

 

俺、タマのことキライって話、いまだかつて聞いたことないですから。 (裸の時代 宮田)

お互いがお互いのことを「他人から嫌われない」と思っているコンビ。「いつまでも僕らずっと優しい気持ちで歩こう」というのはつまり、優しく愛される今の2人のまま、変わらずにいようってことなんじゃないかと思うのです。

 

◆変わらないものが 無いことも知っているけど

 その手を握る強さ 交わす言葉の温度は きっとそのままで

変わらないことにこだわってきた2人は、きちんと周りの状況も知っていました。2人でお花畑の中に閉じこもっている訳ではなかった。ちゃんと変わらないものがないことは知ってた。そりゃもう沢山のことが変わってきたでしょう。立ち位置だってシンメじゃなくなった。玉森さんがごくせんに出ることが決まった時、私は嬉しかったけど、まず最初に「みやっちを置いて行かないで」って思ってた。宮田くんも「精神的にマジきつかったですね」って言っていて。「置いてかれるぞ」って周りにも散々言われて。

でも玉森さんは宮田くんのこと置いて行かなかった。立ち位置こそ変わったけど、変わらずに舞台とかコンサートでちょっかい出し続けていたし、ちゃんと隣に居てくれた。デビューしても2人は2人のままで、結果こうしてユニット曲を歌えるようにもなった。歌詞には「きっと」がつくけど、これは、今まではそうだったから、「きっと」これからもそのまま、ってことかなって思ってます。

 

◆このままで僕らずっと

この曲は変わらないことを望んでいる珍しい曲だと思います。聴き手へのメッセージもないし、何かの決意を述べる訳でも世界平和を願う訳でも、トップを目指す訳でもない。ただただ、2人の世界が2人のまま、ずっと変わらないことを望んでいるだけ。それが全て。

周りよりもゆっくりで構わない、劣等生でもあったし痛みを分け合ってきたからこそ分かることがある、見えた景色がある。遠回りはマイナスだけではないと知っているからこそ、「このままで僕らずっと なるべくゆっくり歩こう」と歌えるし、これこそが自分たちだと言えるんだと思います。それって今の自分たちに自信がないと絶対に言えないこと。今の2人は自分たちにきちんと自信があるし強い。

 

BL曲と雑誌等で言っていたりもしますが、初回Aのユニットドキュメントを見ると決してそれだけではない、むしろそれは単なる味付けでしかないんだろうなと思います(希望的観測)。2人が2人のままずっと、2人の世界が2人で完結している間はずっと、優し気持ちで居られるんだろうなって。一オタクとしても、変わらないで居てくれる2人が本当に好きだし安心するし、感謝しています。

最後に、泣く準備は出来ているのでチケットください。