舞祭組のツアーで舞祭組を好きになれた話

2018年1月31日(水)中野サンプラザ
『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑』
10:30公演、14:30公演、18:30公演
年始かつ月末ですがお休みを頂き(昨日先輩にやり残したこと等々メールで送ってから退勤したクズ)、観に行ってきました。

私はメディアを通して提供されてきた舞祭組、そんな好きじゃなかったんです。受け入れがたい部分は見ないことにするって決めたり、二次元ちょー楽しい!って少し距離を置いたりとか、めちゃめちゃしてました。

ただ、結論から言うと今回の舞祭組、めちゃめちゃ良いコンサートでした。いっぱい泣きました。



私は「宮田俊哉は王子様」言い続けて10年近くになる筋金入りの宮田はイケメン過激派なんですね。
顔も好きだし声も好き、顔も小さいし背中のラインも個人的には最高。キモヲタだけど憎めない所はアイドル性なのかな、キモいけどそのキモさが分かるし好き。
歌はもうちょっと頑張れると思うし髪型は改善の余地あるだろって思うことが多いけど、いつもファンの前ではかっこよく居ようと一生懸命でいてくれることが嬉しい。みんなの王子様だよって言ってくれることが本当に嬉しい。そういう感じなんです。

舞祭組も企画が始まった当初は「前3人と後ろの4人」が解消されるなら、どんな形であれ売れるために彼らが頑張ることならば、と思いました。
棚からぼたもちでキスマイコン(2013年SNOW DOMEの約束)で東京ドームが揺れたこと、2013-2014年のカウコンでキスマイ担以外も棚からぼたもちの「ガヤ キタ タマ」をやってくれてものすごい音量だったこと、彼らが頑張った結果だと、とても誇らしかったです。

ただ、企画が進行するにつれ、これは私が見たい姿だけではないんだと気付いたというか、大好きで大切にしたかった人が遠慮なく笑われ馬鹿にされる姿を目の当たりにすることが多く、途中で心が折れました。
私にとってはキラキラのアイドルなんだから下品な姿は見たくなかったし、何も知らない人達に馬鹿にされ消費されていくのが許せなかった。いや私だって何も知らないんだけどね。
最初は意地で全部見ようとしてたけど、自分が疲れるだけだし文句しか出てこなかったので、途中から見るのを辞めました。期待してももう無理なんだなって心が折れました(大事なことなので)。
舞祭組から逃げると同時進行で二次元とかハロプロとか宝塚とか地下アイドルとか、色々な沼に全身を浸していたので、もうキスマイも潮時なのかな、好きだけでいられないならもう止めようとか、何回も考えました。私みたいな偏屈なオタクがしがみつかなくても舞祭組ごと愛してくれる宮田担は沢山居るだろうし、と。


なので、舞祭組のアルバムとツアーが発表された時はおめでとうと思う反面、「マジか」と。
宮田を嫌いになった訳じゃないからツアーは行きたい。でも、舞祭組がこわい。
これ以上見たくないものに触れてしまったら、本当に心が離れてしまう気がして、アルバムもツアーも本当に怖かったです。
アルバムは初回AもBも通常も買いました。でもすぐに見れたのは初回Bのライザップと富士登山だけ。それだけは結果が分かってるし安心できたので。
アルバム曲は気が進まなくて、でもツアーの日程が迫っているからと必要性に迫られて29日の深夜にウォークマンに入れました。



前置きが長くなりすぎたけど、舞祭組に関して、嫌いじゃないけどとても臆病になっていた私の感想ですが、一言で言うと

「どんな形で好きでも良いよ」と、許された気持ちになりました。



かっこいい姿も見せてくれるし、コミカルな曲もある。泣かせるパートもある。どれかだけが舞祭組ということではないし、これは舞祭組ではないって部分もない。彼らから直接届けられた舞祭組は、かっこよくて面白くてまっすぐで不器用で、ただただ優しかった。
舞祭組というイメージだけなら、かっこいいパートを減らすか無くすかすることだって出来たはず。それでも、持てる枠組の中で出来ることを最大限にやってくれたんだなって感じました。


そして本編ラスト間際のインタビュー映像。
キスマイのデビュー当初の体制への葛藤や舞祭組に対する気持ちを語っている言葉は、私の抱いていた葛藤でもありました。
「7人でデビューしたんじゃないのかな」
「かっこいいことをしたくて練習してきた」
「最初は苦痛でしかなかった」
「光を当ててくれたけど、その光が強すぎて嫌な部分とかコンプレックスな部分を曝け出すことになった」
メモを取っていない部分だから正確には覚えていないのだけど、どれもすごく分かるんです。私は見ているだけだったけど、私も同じようなことを感じたことがあって、結構キツかった。

インタビュー映像は「これからもずっと舞祭組を続けていきたいですか?」という質問が表示され、答える前の4人の顔が映された所で終了。そして『道しるべ』へ。
インタビューに対する答えはないけれど、この曲が、そして本編の最後に叫ぶ「これからも僕達をよろしくお願いします!」が、最後の質問に対する答えなんだろうなと思います。

これは余談だけど、感極まった状態で聴く「ありがとうじゃ足りないの」は、舞祭組から中居さんへの気持ちと頭では理解しつつも、自分から宮田さんへの気持ちでもあり、割とマジで泣くなどしていた。
私この人が居なかったら長野の片田舎から出ることも沢山の人に出会うことも、色んな場所へ行くこともなかっただろうし、数えきれないくらいのことを経験するきっかけになった人だから、ありがとうじゃ足りないの(嗚咽)って感じでした。実際は涙目程度だけど。


話は戻って、インタビューをあそこに挟んだのは、時間の関係上とか彼らの気持ちを聴くということだけではなくて、舞祭組に対してオタクが抱く様々な気持ちを、彼らのインタビューを通して成仏させる、赦しを与えるという意味もあったように感じたんですよね。

舞祭組を好きだと思う人、楽しいと思う人、最初は苦痛でしかなかった人、色んな葛藤があった人、それは彼らだけじゃなくて見ているオタクだってそうだったはず。彼らが「舞祭組大好き!」だけじゃなく色々な思いを語ることで、少なくとも私は「舞祭組に対して全肯定できなかったのは私だけじゃないんだ」「そういう気持ち皆も持ってたんだ」って、こう思っていても大丈夫だったんだって、許された気がしたんです。
舞祭組が結成されて、許せないことができて、見たくないものが増えて、距離を置いたりもして、そんな自分勝手なオタクだけど、「舞祭組に対する気持ちは色々あっても良いんだよ」「どんな形で好きでも良いよ」と言ってもらえた気持ちになったんです。

だからその後は、今までで一番素直な気持ちで『道しるべ』を聴くことが出来て、最後の『ぶっさっさー』を心から楽しむことができて、今までで一番舞祭組を好きになれた。自分でも驚くくらい、舞祭組に対して素直になれたんです。
ほんと大袈裟に言えば、インタビュー→道しるべ→ぶっさっさーの流れを経ることで、彼らが舞祭組を好きになっていった追体験をしたような気持ちでした。

もしかしたら、というか9割方こんな意図とかないだろうし、ただ感動的な演出にしたかっただけかもしれないけど、私は彼らのパフォーマンスと言葉に救われて、舞祭組を好きだなって思えるようになって帰ってきました。
私にとって今日10:30公演は革命でした。

1公演目で気付きを得てからは、14:30も18:30も最初からすごく楽しくて、舞祭組ってほんと不器用だけど可愛いな、かっこいいなって楽しむことができました。真っ直ぐなコンサートで素晴らしかった。

私結構なチャッカマンなのでこれからも突然もう無理!って言い出すこともあるかもしれないんだけど、この気持ちをこうやって残して、どんな好きの形でも良いから、自分のペースで好きになっていこうと思えたら、今日に立ち返れたら、と思って語弊と思い込みだらけだけど書き残すことにしました。


舞祭組のツアー次は個人的オーラスのNHKホール。楽しみだなと思える自分が居ることが嬉しいです。
しかし今回の日程社会人に厳しすぎるんじゃ。